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2018/11/29 お知らせ

【コラム】調査研究と実践から学ぶ 社員・顧客・社会から選ばれ続ける会社のあり方(第2回特別講演会より)

■調査研究と実践から学ぶ 社員・顧客・社会から選ばれ続ける会社のあり方

2018年11月12日(月)株式会社パソナ 良い会社サーベイチームは第2回特別講演会を開催しました。「社員・顧客・社会から選ばれ続ける会社を創る」と題し、共同研究を行っている坂本光司氏(経営学者、人を大切にする経営学会会長・元法政大学大学院教授)の講演のほか、社員を大切にしながら、良い会社づくりに向けて成長を志す「年輪経営」が高い評価を受けている、伊那食品工業株式会社の井上修社長が登壇。理論と実践の両面から「良い会社」のあり方を深めていきました。


■選ばれ続けるための企業経営の31条件

8000社以上の会社を調査し、「良い会社とはどういうものか」を研究し続けている坂本氏は、「今はアジアの企業、特に中国から日本に訪れて“良い経営”とは何かを貪欲に学んでいる経営者が増えている」と指摘します。いっぽう、坂本氏の調査によると、日本の一流の大手企業社員に、「あなた自身が持っている能力を何割くらい会社のために発揮していますか」というアンケートをしたところ、「1割しか発揮していない」という答えが多数と、衝撃的な結果が明らかにされ、日本企業で働く人々のモチベーションクライシスの実態が浮き彫りになりました。
良い会社の経営の目的・使命は①関係する人々の幸せの追求・実現、②関係する人々が幸せを実感する経営の実践であり、そのために坂本氏は「五方良し」の経営を提唱します。
五方とは①社員とその家族、②社外社員とその家族、③現在顧客と未来顧客、④地域住民と障がい者等社会的弱者、⑤株主・関係機関 という5者のこと。その順序は「人を大切にする」経営の優先順位にもつながっています。
坂本氏は、社員や協力会社社員を大切にする会社こそ、良い経営を実現していると強く訴え、「業績重視経営ではなく、幸せ軸重視経営」「損得重視経営ではなく、善悪重視経営」など、31項目に及ぶ「社員・顧客・社会から選ばれ続ける企業経営」の条件を提示しました。
「社員がどういう気持ちで仕事をしているか、会社の中でもしかるべき調査をすべき」と唱える坂本氏の提言を受けて、パソナ・良い会社サーベイチームから、坂本氏と共同研究開発した社員意識調査のデータ分析結果を発表しました。この調査には200社以上5万人が協力し、76の設問項目から、「労働時間や業務量をいくら削減しても社員の働く幸せには影響を与えない。むしろ社員が働く幸せを実感してこそ、生産性高く働くことができる」という傾向が明らかになっています。
良い会社サーベイの指標を軸に、会社の現状を客観的に診断し、組織改善を行っていくことで、社員の定着、離職予防の効果も期待されています。社員の働きがいを高める第一歩として、良い会社サーベイの活用を促しました。



■信頼される企業づくりに向けて、経営者がなすべきことを示唆

伊那食品工業は、「良い会社をつくりましょう」を旗印にしており、まさに人・組織の両面から経営品質の高さが評価されています。
井上修社長は、「社員・顧客・社会から選ばれる会社をつくっている途中です」と控えめながらも、社員を家族以上に大切に扱い、「人としてのあり方」を問う日頃の教えやマネジメントをていねいに追求してきました。
社内や構内の掃除活動や店頭での心のこもった接客、お客様カードから始まる手紙のやりとり、イベントなどを通じた地域社会への還元などで、お互いの信頼を積み重ねてきた同社の道程をひもときながら、「信頼される企業」の高い実践力を、快活な語り口で紹介していただきました。
「この会社に入ってから自分が浄化されている気がします」「わたしがやらずに誰がやる。掃除は苦になりません」という、前向きな社員の声の数々からも、同社のまっすぐな取り組みがうかがえます。
「このような声ばかりではなく、社内からは会社に対する疑問や不満も時に上がります。社員の声を拾うことも経営者の役目」と井上社長は率直に語り、良い会社づくりに向けて引き続き取り組む姿勢を披露し、講演をしめくくりました。





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